第21話:悲しみのカトル

#カトルの実家、ウィナー財団を駆逐しようとするオズと、それに反発するカトル父等との抗争勃発。
 見どころはゼクス駆るトールギスと、ヒイロ&トロワ操る赤(メリクリウス)/青(ヴァイエイト)
 コンビの戦闘シーン。
 
  


「誰かに認めてもらう為に戦ったわけじゃないよ」(カトル)
「でも信じてるんだ。きっとみんな、いつか分かってくれる…!」.
  ガンダムを見捨てたコロニー居住者達の為にまだ戦えるかと問われて健気な返事を返すカトル。
  そんなカトルを優しく包む姉のイリア。互いが兄妹だと知ったのはついさっきな筈の割りにゃ
  いくらなんでも燃え上がるの早すぎだろ。ひょっとしてこのお姉様、単なるショタコン?

  


「父上、逃げてください!」(カトル)
「カトル、私が逃げているのだ。決して戦ってはいない」(カトル父)
「戦いに終わりはない。だから逃げている!それで死を迎えるというなら仕方がない!.
 自分の生き方を曲げてまで、宇宙に未練はないのだ…!」..
  コロニー移住者達の生活を支援するウィナー財団の頭領、カトル父。
  オズの提案する武力化構想に傾くコロニー上層部と相対し、遂にはカトルの眼前で果てる。合掌…

  


「…誰も分かってくれないんだね、優しい人の涙を…」(カトル)
「これでコロニーは満足なんだ…あなた達は満足なんだ!」.
「……僕は決して忘れない…! そして…決して忘れさせないよ、この日のことを…!」.
フッフフフ、フハハハハハ、アハハハハハハハハハ!.
  父の死を目の当たりにして精神崩壊を起こし、いよいよその内面に持てるサイコ魂を全開にしはじめるカトル。
  笑顔がメチャ怖いです
  
  





第22話:独立を巡る戦い

#トレーズの気紛れに翻弄されるアン様、その心の葛藤を描く回。

「レディ、戻ってきておくれ。私の大好きだったレディ・アン…」(トレーズ)
  モビルドール構想に反対したせいか、オズ内ですっかり干されてしまうトレーズ。
  宇宙に来てほしいという我らが聖マドンナ、レディ・アン様の要請をも拒否して
  単なる窓際族と成り果てる。

「二つの顔を使い分ける…そのズルさを戦いの中で身に付けました」(ミリアルド)
  オズのライトニング・カウントことゼクス・マーキス改め、
  サンクキングダムからやってきた地球親善大使として暗躍し始めるミリアルド・ピースクラフト。
  完全平和主義者としての似非平和面と、内面に燃ゆる復讐鬼としての両面を計算高く使い分けて、
  すっかり腹黒キャラになっちゃってまあ… 

  


「正しいのだ、お前の行為は… そして私のこの行為も、また正しいのだ…!」(レディ・アン)
  聖マドンナとしての表の自分をトレーズに拒否されて、困り果てた末、完全無欠の軍人たる裏の人格と
  何故か融合しはじめるアン様。なんかメガネの光り具合がヘルシングの某アンデルセンみたいになっちゃってるし。
  あと部下に銃つきつけといて「
私のこの行為も、また正しいのだ」って、正しいわけがない

  





第23話:死神に戻るデュオ

#ますます密接に結びつくオズとコロニー。
 そんな逆風の中、デュオはモビルドール構想を打ち砕くべく、月面基地破壊に乗り出す。
 
「行動こそ信念の表れということを知っておきなさい」(ヒルデ)
  オズに悪態つくデュオの独り言を聞き咎めるコロニー出身のオズ志願兵、ヒルデ・シュバイカー。
  今後、ヒイロに代わってデュオとコンビを組むこととなる。

  


「あ〜〜これェ〜?完璧だぜ? にせものだけどよ!」(デュオ)
  志願兵にまぎれてオズ内に潜入しようと申請用紙を偽造するデュオ。
  それをヒルダに看破されるもこの一言で強引突破し、月面基地へ乗り込む為のリーオー奪取に
  無事成功する。そいや前話では、五飛がわざと捕まって月基地へシェンロンごと連行されていたっけ。

「コロニーの平和のために!」(ヒルデ)
「俺もコロニーのために戦ってるんだけどなあ…!」(デュオ)
  コロニーの為に戦う者同士が敵になっているという現実にショックを受けるデュオ。
  挙句、操縦をミスって、あっさり被弾する羽目に。

  


「さあ、さっさと止めを刺してくれ。機械に負けてちょっと癪だけどな」(デュオ)
  ボロボロになりながらも月面基地まで辿り着いたまでは良かったが、四方をモビルドールに囲まれ、
  やっぱり絶対絶命に。そこで出た土壇場の一言がこれまた実にデュオらしい物言い。

「馬鹿!味方機の識別信号を出せ!やられるぞ!」(デュオ)
「出せないよ… 誰が味方か、分からなくなったんだもん」(ヒルデ)
  結局のところこの窮地を、情にほだされたヒルダにより助けられることとなったデュオ。
  その際のこの「出せないよ…」の物言いにはちょっとクラっときましたね。

「声を出したほうが痛みは薄れるぞ」(老師O)
「ああ… でも俺、男の子なんでね…(デュオ)
  月面基地内でドクターJ等、5人の博士達と修復中のデスサイズを発見し、
  戦略としてわざと捕まることにしたデュオ。その擬装の為、老師Oにボコ殴られる羽目に。
  この時点で月面基地には捕虜としてヒイロ、五飛、デュオ、潜入兵としてトロワが揃った事になる。

  





第24話:ゼロと呼ばれたガンダム

#カトル発狂編パート1、トロワ血祭り編。
 おそらく次の回と並んで、中盤最大の盛り上がりどころ。

「おい、また一号か?一号より二号の方が優れてるんだぜ?」(デュオ)
  カトル駆るウイング・ゼロの調査の為、駆り出されるヒイロ。
  その際、選ばれたのが自分っじゃないことにブーたれるデュオ。なに変なところに意地をはってんだか。

  


「怖いんだね、死ぬのが? だったら…戦わなければいいんだよ!」(カトル)
  圧倒的攻撃力を誇るウイング・ゼロ。
  まずツインバスターライフルを両手に持って一回転、これで周囲の目標を殲滅。
  更にはこの一言とともに、その恐るべき火力でもって、コロニー一つをあっさり壊滅させる。
  
  


「おかしいなァ?涙が流れてる… 一つも悲しくないのに…!」(カトル)
  普段とは明らかに異なるロボトミー調の舌足らずな喋り方が怖すぎるカトルん。

  


(よろけて)おや?少々ふけたかのォ?足下がふらつく」(ドクターJ)
「馬鹿、そりゃ酸欠だ」(プロフェッサーG)
「なんじゃ、気づいとったのか?気を使って損したわ。年寄りを安心させてやろうとしたのに」.
「…もって30分というところか」.
「心残りは、デスサイズとシェンロンの改良が、完成していないことだなぁ」.
「死にたい奴はさっさと死ね。エアの無駄だ」.
「しぶとい老人は、嫌われるぞィ?」.
「人生しぶとくなければ、やっていけんわ…!」.
  ツバロフの罠により収容施設のエアを抜かれて絶体絶命の窮地に立たされる
  ザ・博士ズと、デュオ&五飛のガンダムチーム。
  とりあえずザ・博士ズの方は、まだまだ軽口を叩けるくらいの余裕はある模様だが。 

「少しでも生き延びたければ静かにしていろ」(五飛)
「しかし何かが起こらない限り、俺達助からないぜ…!」(デュオ)
何かが起こったときの為に、今できる最良のことをやっているだけだ.
  片やデュオ君の方はすっかり一杯一杯の御様子。
  
「くそう、粋な殺し方してくれるじゃねえか。やっぱり今日はヒイロじゃなくて、俺が出撃してればよかったぜ」
  
と、さんざ泣き言を吐きながら独房の壁を蹴りまくるデュオ君を尻目に、トロワの置き土産である
  ガンダム図面を淡々と眺める五飛。トレーズに与えられた屈辱の経験が彼をすっかり大人にした模様。
  それに比べてデュオときたら
  
「悪いが俺はここでリタイヤだ。あ〜〜スカっとしない死に方ー 俺ってカッコわりぃ〜」
  と更なる負けゼリフを吐きつつ床の上をジタバタ。うん、本当にカッコ悪いね。

  


「カトル。こちらトロワだ。聞こえているか?カトル?」(トロワ)
「………聞こえてるよトロワ… それ以上近づかないで……トロワ……」(カトル)
………駄目なンだよオ、それ以上近付かないで!!(この一言とともにトロワ機を銃撃)
「…カトル? …どういうことだ?」(トロワ)
「……トロワ?僕はこのガンダムで、狂った宇宙の全てを破壊する。.
 全ての武器を破壊することが、僕のやるべきことなんだ。.
 コロニーも武装するよね? だから!僕はコロニーも破壊するんだ!」.
「……どうしたんだ、カトル?……お前らしくないじゃないか?」.
「みんなに伝えてほしい…もう僕の前に現れないで。じゃないと…みんなを殺すことになる…」.
  一方、トロワに不意打ちの一撃をくらわせて更なるバーサーク化を遂げたカトルん、
  こりゃ触らぬ神に祟りなし、まずは彼の言うとおり距離をとるがセオリー、と誰しもが思ったその瞬間、
  その警告を完璧シカトこいて単機特攻していく機体あり。ここまで空気の読めないアホはやっぱり…

  


「近付かないでって、言ってるだろオー!(銃撃)(カトル)
(メリクリウスの防御力で跳ね返して)言いたいことは、それだけか!」(ヒイロ)
「全てが狂っているのなら、俺は自分を信じて戦う。…カトル、お前を殺す…!」.
  ヒイロ君しかいませんよねー、というわけでキチガイ×それに輪をかけたキチガイの構図が
  ここに目出たく完成することに。正直、どっちにも勝ってほしくない。

  




第25話:カトルVSヒイロ

#カトル発狂編パート2。
 カトルのウイング・ゼロと、ヒイロ駆るメリクリウスのサシ勝負に注目。

「ヒイロぉ?どうして僕達は戦ってるんだい?」(カトル)
「コロニーはオズと手を組んだんだ。コロニーは敵になったんだ。.
 トロワにだって、ヒイロにだって、コロニーは敵なんだよ?」.
「宇宙は狂ってしまったんだ。だから僕は全てを破壊する。そうだろ?ヒイロ…」.
「…死ぬよヒイロ。でも僕は仲間を倒したくない。お願い、逃げて、ヒイロ」.
……ねェェ!聞いてるのヒイロ!!.
カトル… 俺は逃げない。俺の後ろにはコロニーがある…!(ヒイロ)
「ヒイロ… 僕はそのコロニーが大ッ嫌いになったんだ…!」.
  なんかもうナマ鯉カジり始めた虎眼先生ばりに曖昧モードに入っちゃったカトル君。
  バキシルをキメすぎた統合失調患者のごとく、躁と鬱の間をいったりきたりしはじめ、
  哀願してたかと思いきや唐突にキレたりと、もはや手のつけられない状態に。
  普通の人間ならとっくに逃げ出してるところだが、相対するヒイロ君もなかなかどうして、
  伊達に自殺マニアやってンじゃねえんだよとばかり、あくまでも立ち向かう姿勢を崩さず。

  


「…まさか、本当にこんなことで、死ぬとはな…」(デュオ)
「なぁ五飛… カッコいいよなあ…俺のデスサイズヘル… これなら、オズなんてイチコロだよなあ…」.
「…なんだオイ、もう死んじまったのかあ…?」.
「なあ五飛、寂しいじゃねえか… 最後まで付き合ってくれよォ……」.
………コイツ、呼吸、止めてんのか… 仮死状態に入ってやがるんだ….
「まったくコイツも凄い奴だ… 最後まで望みを捨ててない…」.
  ヘタれ、ここに極まれり、といった感じの勢いで泣き言を連発しまくるデュオの前に、
  プレーリードッグと相対したフクロネズミばりの擬態っぷりを晒し始める五飛。
  なんかますます人間離れしてきたな。

  

「……カトル、俺はお前が、過ちを犯しているようと思う…」(トロワ)
「この戦いに必然性はない…!」.
「……カトル、コロニーとオズは、どんな形にしろ手を組んだ….
 これは一つの戦争が終わったことを、示している。それと同時に、俺達の任務も、終了した」.
「コロニーの為に戦ってきた俺達にとって、コロニーの考え方が変わったことは残念だ….
 しかし、これが戦争だ。受け入れるしかない。後は残された兵士の問題だな。.
 俺達の心の中の問題だけだ。なまじ俺達には、兵士として、完璧な力が備わりすぎていた….
 真剣に戦ってきたが故、自分一人でも、この時代を変えられると考えてしまう」.
「カトル、それはお前だけじゃない。みんなそうなんだ…
.
 でもその心は、優しい奴ほどつらく追い込んでいく… .
 俺達の心の中は、俺達自身が戦い、そして厳しく、結論を見い出さなくてはいけない…」.
「今までの戦いが意味のないものになったとしてもだ… 認めなくてはならないらしい…」
.
「俺達は、この時代に必要なくなった兵士なんだ…
.
 だからカトル… 時代を受け入れよう… そして優しいカトルに戻ってくれないか… .
 何かがきっかけになって、カトルを冷静にできればいいのだが…」.
何かがきっかけで………
.
  トドメを刺さんとするカトルの攻撃からヒイロを庇って、もろに被弾するトロワのヴァイエイト。
  今まで無口キャラで押し通していたわりに、ここが死に際と見るや途端にベラベラと喋りだして
  「ヒイロ、あまりカトルを虐めるなよ…」の一言を最後に、そのまま宇宙を静かに流れていく、合掌…

  


「…ヒイロ、離して! トロワが死んでしまう!」(カトル)
「ああ…お前が殺した…!」(ヒイロ)
……狂った奴を、俺は殺す!.
「だったら僕を倒してくれ!そしてトロワを助けて!」.
「…そんな甘い考えで戦っていたのか? 無駄だったな、トロワの死も…!」.
  一方、同胞であるトロワが死の危機に瀕しているというこの状況に及んで、
  なお目の前の闘いに固執し、どこまでもカトルを滅しようとするヒイロ。
  「狂った奴を俺は殺す」って、じゃあ、誰がお前の正気を証明してくれると言うのだね?
  (ヘルシングの大佐っぽく)
  
  


「デルマイユ公。私はロームフェラー財団の進む道に賛同しかねます」(トレーズ)
「古き良き伝統とは、人間の奥深い感情が築き上げた、労りの歴史。
.
 私は、戦う事が時に美しいことと考えるとともに、命が尊いことを訴えて、失われる魂に.
 哀悼の意を表したい。私は…人間に必要なものは絶対的な勝利ではなく、戦う姿、.
 その姿勢と考えます。しかしモビルドールという心なき戦闘兵器の使用を行う.
 ロームフェラー財団の築く時代は、のちの世に恥ずべき文化となりはしないでしょうか?」.
「また、戦わずにはいられない人間性を無視する完全平和を讃えるなど、宇宙コロニーの思想は、
.
 その伝統を知らぬ無知が生み出す、哀れな世迷い言として感じておりました」
「しかしその境遇の中から、私の理想を超えた新しい戦士が生まれました。 
.
 それがガンダムのパイロット達なのです。彼等の純粋性に満ちあふれた感情の前には、.
 伝統は霞んで見えることでしょう」
「守るべきものを失い、更に守ってきたものに裏切られた戦士は、歴史上、敗者なのです。
.
 しかし彼等にその認識は無い。それどこから、彼等自身はまだ戦う意志に満ち溢れているのです」
「美しく思われた人々の感情は常に哀しく、重んじた伝統は弱者達の叫びの中に消え失せる…
.
 戦いにおける勝者は、歴史の中で衰退という終止符を打たねばならず、若き息吹きは敗者の.
 中より培われていく」.
「トレーズ、何が言いたい?」(デルマイユ公)
私は…敗者になりたい…!.
  オズのパトロンであるデルマイユ公に対し、モビルドール構想の愚を訴えるトレーズ。
  が、途中で話がズレにズレまくった末、すっかり焦れた公爵に「で、お前、何が言いたいの?」
  と問われたその返事がよりにもよって「敗者になりたい…!」て。
  もはや苦笑を軽々と飛び越えて苦し紛れの失笑しか出て来ない。

  


「戦うことを忘れ、着飾った銃では、例え敵の胸板を打ち抜いたとしても、私に感動を与えない…」(トレーズ)
無垢なものは無軌道なのではない、自由なのだ… 心が…!.
  この一言とともに、表舞台から姿を消すトレーズ。
  いや、アンタも大概自由だと思うけどね。その天衣無縫な発言の数々を鑑みるに。

「容赦のない兵器… それがモビルドールか」(レディ・アン)
「左様で。ここでの量産システムも完遂いたしました。.
 ロームフェラー財団が地球に秩序をもたらす最高の兵士の完成です」(ツバロフ)
「ふふ…トレーズ様がモビルドールを嫌う気持ちが分かってきたように思う」.
「なんと?」.
「トレーズ様は人を愛された。そして人の死も愛された。.
 死は人の感情に強烈に訴えるものがある。.
 死者が与える感情、戦うことに対する肯定と否定、高ぶる感情は極論の選択へと導く。.
 死を迎え入れることこそ、天使の正しき姿なのだ」
「それは、弱者の考えではありませんか?.
 現に我々はモビルドールという死なぬ戦士を生み出し、.
 死を超越した戦いの歴史を築こうとしております」.
「ツバロフ、気がつかぬか? モビルドールは死を超越したのではない。.
 己の死を恐れるが故、代役を努める人形だということを」.
「負けることを考えての戦争参加などありえん」.
「勝敗などどうでもよいことなのだ。戦い続けることで感情は洗練されていく。.
 いつの日か、失った魂が報われる日も来よう…」.
「私には理解のできないことですな」.
だから敵となるのだ! お前と私は!.
  月面基地を占圧したツバロフ、遂にはアン率いるバルジ要塞に牙をむく。
  が、まあ冷静に考えるに、言っていること自体はもう完全にツバロフが正しい。
  
「勝利などどうでもよいことなのだ」って、こんな事、したり顔でいけしゃあしゃあと
  抜かされた日にゃ、そら誰でも敵にならざるをえないわ。

  

「さあ撃て、ツバロフ! 己を肯定するために!」(レディ・アン)
「レディ・アン嬢。貴女は甘過ぎた」(ツバロフ)
「兵士としてはな。しかし人間として、厳しく生きたつもりだ!」.
  上記の結果として、デュオと五飛を助けることに成功はしたものの、自らはツバロフの凶弾に倒れるアン様。
  トレードマークの眼鏡に入ったひび割れがおいたわしや… 

  


「完成度70%!たいして戦えないぜェー!」(デュオ)
「生き延びたことが不思議なくらいだ。贅沢は言わない」(五飛)
「逃げるか!」.
「借りを返してからな…!」.
  こちらは監禁生活から解き放たれ、すっかり御機嫌のデュオと五飛。
  完成したばかりのデスサイズヘルとアルトロンガンダムを駆って、オズのモビルド−ル達を
  次から次へと撃破。ここぞとばかり今までの憂さをはらしまくる。
 
  





第26話:燃えつきない流星

#ロームフェラーによるオペレーション・ノヴァ発動。
 これを機に、オズ内部のロームフェラー派とトレーズ派による内部抗争、勃発。

「人間、狂って結構…! それが戦争だ」(ドクターJ)
  一旦ロームフェラー派に捕縛されたものの、トレーズ派の手によって助けられるヒイロとカトル。
  そんな中、カトルに兵士としての未熟さを指摘するザ・博士ズ。
  兵士として完璧にならなければモビルドール全盛の時代では生き残っていけないとアドバイスする。

「ヒイロ、この戦争って、どちらが味方で、どちらが敵なんだい?.
 僕には…分からなく、なってくる…」(カトル)
「カトル… 自分の命を狙ってくるものと、自分が倒そうとする目標が敵だ」(ヒイロ)
「じゃあ、もしその自分が間違っていたら?」.
「カトル、俺達は間違っていない。戦争という時代が狂っている可能性はあるがな」.
  ここから先、しばらくヒイロとカトルが絡むことに。
  そこで、ここまでの組み合わせをちょっと整理してみました。
   ○ヒイロとデュオ、○ヒイロとトロワ、○ヒイロとカトル、×ヒイロと五飛
   ○カトルとデュオ、○カトルとトロワ、×カトルと五飛
   ×トロワとデュオ、○トロワと五飛
   ×デュオと五飛
  五飛君の孤高っぷりが一際目立ってるね。

「俺の敵は、俺の命を狙うもの… それと俺の命を弄ぶもの…」(ヒイロ)
…すべてが俺の敵だ!.
  ゼロシステムにテスト搭乗した途端、カトルに続いて今度はヒイロ発狂。
  これが本当のキチガイに刃物か。

  


「トロワも言ってた。MSのパイロット一人で、暴走したって駄目だって」(カトル)
「排他的な戦いじゃ、この戦争は決して終わらないんだ!」.
  1話前までトチ狂ってた奴がどの口さげてこんなセリフを…!
  と突っ込みたいところだが、どうやら今はそれどころではないみたい。

「ヒイロ、そのコクピットは戦闘能力を高めるんだ」(カトル)
「同時に、失うものがある」.
「もしそのコクピットのせいで、僕が暴走したのなら、.
 僕はそんなつまらない機械のせいで、大事なものを失ってしまった…!」.
「これ以上、大切なものを失いたくはない」.
「カトル、俺には今、はっきりと敵が見える」(ヒイロ)
お前も敵になるなら、俺はお前を殺す!.
「そのガンダムは一人ぼっちなんだよ、一人で戦っちゃいけないんだ!.
 一人では、目標を見失ってしまうんだ!」.
「俺にははっきり見える!俺の敵が!」.
「僕達は… 宇宙に僕達は、必要ないんだ! うッハァー!.
「戦ってはいけない…俺達は… リリーナ……」.
  ガンダムのみならず、自分らもこの世の中には必要ないとの断を下すカトル。
  自分の存在を完全否定したこの一言の「気」にでもやられたか、突如ゲロはいて
  コクピットから落下していくヒイロ。そして二人で自爆エンド、無事この世は救われた…
  なら良かったんだけど、ねー

  


「誰? …地球にいる人だね。…そうだね?」(カトル)
「ヒイロ、地球へ行こう」.
「地球は、優しかったんだよ」.
  ヒイロの胸に手を当てたかと思いきや、いきなり面白サイコメトラーと化し始めるカトル。
  正気に戻っても、その受信度合いはあんまし変わってないようで。

  





第27話:勝利と敗北の軌跡

#リリーナとヒイロによって語られる1話から16話までの回想編。

ヒイロ〜、はやく、わたくしの元に、戻っていらっしゃ〜い(リリーナ)
  第4話における
「ヒイロ〜、はやく、わたくしを殺しにいらっしゃーい」に続くゆんゆんセリフ第2弾。
  なんなんスかね、この勘違いもはなただしい包容力アピールは。もうすっかり自分の男気取り?

  





第28話:すれ違う運命

#前回にひき続いてまたもや回想編、17話から26話まで。語り手はトレーズ。
 あと最後で、ウイングゼロと並ぶ究極のMSと言われる「エピオン」が、そのシルエットだけ披露。

  

「束縛は敗北したものの次なる力の礎となるもの。.
 だが、今の私は、逆に自由になった気がする…」(トレーズ)
  幽閉処分を命じられ、地方の古城へと連行されるトレーズ。
  「行動はかなり制限させて頂く事になります」と言われて、このセリフを返す。
  負け惜しみからじゃなく、コイツは本当に心の底からそう思って言ってそうだから侮れない。




第29話:戦場のヒロイン

#ガンダムW終盤の展開を盛り上げ、一部マニアに絶大なる人気を誇るあのキャラが遂に登場。

「カトル、動物は嫌いか?」(ヒイロ)
「ううん、大好きだよ」(カトル)
「だったら遊んでやれ。こいつ等はお前の方が好みらしい。動物は優しい奴が本能的に分かる」.
「戦争に、その優しさは必要なのかな?」.
「…必要ない。戦うときにはな。しかし、それ以外の時間には必要なのだろう」.
「今は戦う時間ではない」.
  犬と戯れ、しばしの休息を楽しむヒイロ。
  優しさを弱点と断ずる普段の彼からは考えられないこの優しげな子犬顔に注目。

  


「無理は承知!」(ノイン)
  普段は冷戦沈着を地でいくノインだけど、ゼクス関連のこととなるとそれを大きく失うようで。

早く戦争に、なぁ〜れ!(ドロシー)
  サンク・キングダム王国再建に日々奔走するリリーナの前に、
  いよいよ戦争大好き小悪魔ちゃんことドロシー・カタロニア嬢、現る。
  登場1分早々でいきなり「私、戦争大好きなんです!」って、どんだけ〜

  


「私のことはドロシーで結構です、リリーナ様」(ドロシー)
「わたくしも、リリーナと呼んでください」.(リリーナ)
「それは駄目!だってリリーナ様は時代のヒロイン。リリーナ様は私の憧れなんですから」.
  一癖二癖どころか百癖くらいはありそうなドロシー。
  友好の意を示したかと思いきや、いきなり反論に転じたり、更には誉め殺しを始めたりと、
  その方向性をクルクルと変えまくり。でも基本、丁寧みたいな。こういうの「慇懃無礼」って
  言うのだろうか。




第30話:リリーナとの再会

#激化するオズ内紛の中に自ら望んでその身を投じ、無目的に戦いを拡散し始めたヒイロ。
 すったもんだあった挙句の果て、結局のところ、子娘の懐へと戻ることとなる。

「ようこそ地球へ。ようこそ戦士のパラダイスへ」(ドロシー)
  地球にへと戻ってきたカトルとヒイロのデータを早速調べあげるドロシー様。
  もうやる気満々でーす、って感じの笑顔が超こわい。

「当然だ、俺はガンダムのパイロットだからな」(ヒイロ)
  自らすすんでトレーズ派の傭兵となったヒイロ。
  遊撃部隊の指揮官を命じられてこのセリフを返す。おっ前、どんだけ自信があるんだって話だ。

「この世界から少しでも早く戦争がなくなる方法を、一緒に考えてまいりましょう」(リリーナ)
「お利口さん…」(ドロシー)
「ドロシー、なにか?」.
「とても素晴らしいと思います。この世界がみんなリリーナ様だったら、すぐにでも.
 戦いを愚かなことと考え、この世界から戦争はなくなりますわ。.
 でも、みんながリリーナ様だったら、リリーナ様の素晴らしさは目立ちませんわね」.
「ドロシー、私も自分の言っていることが少し綺麗事のように思えます。.
 でも愚かな行為と皆承知している戦いを何故してしまうのか?答えはすぐ出そうな気がしていますわ」.
「リリーナ様、私はなぜ戦いがなくならないか、理解しているつもりよ」.
人は戦うことが好きなの。そして戦うことで本能を満たすのよ..
「結果的に多くの命を失うわ」.
リリーナ様、私は結果に興味がないの。結果なんて放っておいても出るものでしょう?.
 行動することが素晴らしいの。戦うという行動が人の持つ最高の魅力なんだわ」.
「人間は歴史の中で、何度も何度も戦い続けている。戦うことが人間の生きていく目的のように。.
 だから、私はこう考えたの。戦ってはいけないんじゃなくて、戦わなくてはいけない!.
 それが人間なんだって!」.
「私は別の考えを持っています。私達は過去の歴史の悲劇を未来に繰り返さないことが出来るはずです」.
「その聡明な考えも戦争には必要なの。歴史はそういう人物が命を狙われることで大きく動くもの。.
 リリーナ様、やっぱりサンクキングダムはこの時代のメインステージになると思うわ」.
「ドロシー、見ていて。私、命のある限り、完全平和主義を通してみせます。.
 たとえ私が殺されても、この主義は、いつか味を結ぶでしょう」.
「そうですわリリーナ様。死なんか恐れないで。.
 死は生まれた時に既に与えられている結果なんですもの.
  リリーナvsドロシー、第2ラウンド開始。
  「まったく人の話を聞かない」という名の鉄のガードを誇るリリーナも、
  「リリーナ様、私は結果に興味がないの」というドロシーの愉快痛快パンチをもろにくらって
  流石にグラっときた模様。

  


#本日のローリング。
 ヒイロを迎えにきた際のリリーナのこの仕種に大注目。
 飛行機のタラップに頬杖つきながら余裕たっぷりの上目使いって、
 たまんないぞハート萌え転がるほどヒート!うおおおゴロゴロゴロゴロー

  



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