全面改訂しました。
CodeBuilder では、起動後に表示されるコンソール・ウィンドウ( console ) と、各ユーザのログイン後に表示される端末ウィンドウ( wind0, wind1 ... ) は、別の意味を持っています。コンソールからログインすると、まず一枚の端 末ウィンドウが開きますが、File メニューから New Window を選ぶことによっ て複数の端末ウィンドウを開くことができます。
日本語を扱うには、まず、Fonts メニューで日本語の等幅フォントを選んでお く必要があります。これらの設定は、Window メニューの Save Window Environment によって、ユーザごとに保存しておくことができます。
CodeBuilder の端末設定は 8bit を通すので漢字の入出力も可能です。ただし、 出力バッファの切れ目に漢字コードが引っ掛かってしまうと文字化けが発生し ます。これを防ぐには、オープンテクノロジーズの FTP サーバ(→ 7-1 )か ら入手できる、 jtty ( Power MachTen 用)を使います。端末ウィンドウを開 いた後に、jtty を実行するだけです。
エディタは、 vi 互換の jstevie や jelvis や jvim からお好きなもの。 これでマック側の日本語 Input Method で、日本語入力ができます。 more コマンド上位互換の less も必要でしょう。これらも Power MachTen 用 が、前述の FTP サイトにあって、バイナリをそのまま使えます。
% su # cp stevie /usr/local/bin # mv /usr/bin/vi /usr/bin/vi.orig # ln -s /usr/local/bin/steive /usr/bin/vi # exit筆者は jvim の最新版 Vim 3.0j12g のソースを入手して make しました。 漢字コードの自動識別機能等があって、いいですよ、これ。→ 7-1% vi .login ( PATH に /usr/local/bin を加える等) % vi .cshrc ( EDITOR 等の設定変更)
Vim 3.0 オリジナルソース <http://jagubox.gsfc.nasa.gov/unix/vim/unix/vim-3.0.tar.gz> 日本語パッチ 1.2g <http://spock.vector.co.jp/authors/VA003457/1.2g/jvim.tar.gz>作り方 % cd work % dfork /mac/vim-3.0.tar.gz | tar xzvf - % dfork /mac/jvim.tar.gz | tar xzvf - % cd vim % patch -p0 < ../jvim.diff
% cd src % cp makjunix.mak makefile % vi makefile 〜〜〜 # CodeBuilder (BSD 4.4) by Kimura MACHINE = -DBSD_UNIX -DUSE_LOCALE -DUSE_SYSTEM CC=gcc -O -Wall -traditional -Dconst= LIBS = -ltermlib 〜〜〜 注意: 実際の makefile では、行頭は TAB とすること。 % make
Power MachTen 用の nemacs は安定しません。 Canna、Wnn はよくわかりま せん。サーバは起動できるみたい。
tcsh の日本語対応パッチとかもやってみたいです。
ls コマンド等での、マック側のヴォリュームの日本語ファイル名対応も... 誰かお願いします (^^;
CodeBuilder オリジナルでは kterm も k14 フォントも用意されていません。 kterm は上記 FTP サイトに、 k14 はあちこちにあるはずです。筆者は、 日本語の表示は確認しました。筆者の CodeBuilder Academy ページに、証拠の ハードコピーがあります。 → 7-1
kterm を漢字コード SJIS で使うには、次のようにします。 下記の準備をしておいて( .login に仕込んでもよい)、
% stty pass8 % setenv LANG ja_JP.SJIS下記の引き数で起動します。
% kterm -km sjis -fn a14 -fk k14 -fr r14 &
なんと k14 フォントが、イメージ・ファイル "X11R6" の中に入っていました。 ディレクトリ /usr/X11R6/lib/fonts/misc に下記のフォントが取り残されていま す。
gb16fs.pcf gb16st.pcf gb24st.pcf hanglg16.pcf hanglm16.pcf hanglm24.pcf jiskan16.pcf jiskan24.pcf k14.pcf正規の /usr/lib/X11/fonts/misc (実体は /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc ) に、これらの全てのフォントを移しましょう。
% su - (スーパーユーザのパスワード) # cd /usr/X11R6/lib/fonts/misc # mv *.pcf /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc
kterm 上では、マック側の日本語 Input Method (ことえり等)が使えない ようです。クライアント&サーバ方式の Wnn や Canna は使えるのだろうか。 Mule は筆者の環境では fatal error で動きませんでした。 Nemacs も不安定。 動かなくてもいいから、MacOS ごとフリーズしないで欲しい (;_;)
CodeBuilder FAQ Version: 2.28 (1998-11-08)