ばかのに
薬局内蔵スペースシャトル
(埼玉県大宮市)
ゆ:
おわー、何すかこれ?。スペースシャトルが丸いビルのてっぺんにささってんぞ!。
も:
確か今度スペースシャトルに乗る人は埼玉出身なんだよ。だからそれにチナんだんじゃないの?。
ゆ:
だからって、ビルの形でチナむか、フツー?。せめて「彩の国シャトルまんじゅう」ぐらいにしとけって。
も:
しかも、全壁面、金色だぜ。「金粉シャトル」だぜ。大宮の象徴「SONIC CITY」のすぐそばにこんなの作って、よく叱られないな。このハデさ、成金具合、強引さ、きっとラブホかパチンコ屋だろ。
ゆ:
って、近づいてみたら、おい「ウィークリーマンション」て書いてあるぞ。しかも一階には、「○○建設」みたいな地元建設業者と「薬局」が。テナント募集する方もなんだが、入るほうもどうかしてるな。
も:
いや、この「地元建設業者」がきっとこれ作ったんだろ。自社ビル兼マンション。だとしたらこの「ばかけんちく」具合にもなんとなく納得がいくな。
ゆ:
「ヤンキー・タイプ」の典型だな。社長の想像図、簡単に作れるぞ、これ。それにしても、薬局はなんでだ?。
も:
店にはばあちゃんしかいないぜ。ちょっと入ってみよう。
ゆ:
「面白い建物ですね」
薬局のばあちゃん:
「えぇ、まぁ、皆さんそうおっしゃいますね..
......(苦笑)」
も:
おい、何だかノリ悪いぞ。「やむなく」って雰囲気。やっぱり「地元建設業者」の謀略を感じるぞ。なんだか、ばあちゃんが気の毒になってくるな。この状態に至る裏事情がメチャメチャ知りたくなってきた。
ゆ:
あっ、「コンドーム自販機」発見!しかもこんな側面の路地に。さすが薬局。
も:
すごい路地だな。体、横にしないと入れないぞ。たとえ建物は宇宙船でも、「コンドーム自販機は、店の側壁に!」って鉄則を守ってるところがすごいな。
ゆ:
あっでも、この自販機、壁面に埋め込んであるぜ、「後付け」じゃない! ってことは、このスペースシャトル作るときに、薬局がテナント入りすることはすでに決まってたんだな!
も:
施工の時、業者が図面見ながら「この壁面のピット、なんすか?」「あこれは、自販機埋めるから、コンドームの」とか言ってたんかな(笑)。
ゆ:
スペースシャトルに「コンドーム自販機」実装してもなぁ。宇宙で使う気か?。
も:
いや、きっと実験のプログラムの一つだな。「無重力空間に於ける避妊具の耐久性」とかの。
ゆ:
だからって、自販機ごと積むなよ(笑)。
も:
結論としては、かなり笑えるし、「作品」気取ったイヤミ皆無だし。「いいばかけんちく」かもな。
ゆ:
あとは、近所の人がどう思ってるかだな。
も:
それにしても、NASAの日本人宇宙飛行士の夢をブチ砕いて「宇宙一番のり」しちゃった、あのテレビ局のオッサン。
ゆ:
あぁ、あの「見栄晴」そっくりの。
も:
最近見ないな。どこ行ったんだ?。
ゆ:
あれは、全部CGだったんだよ、きっと。実はまだ海から回収されてないんじゃないか?。
も:
う〜ん、「忘れられ度」は「フーセンおぢさん」なみだな。