「総合目次」にもどる |  「ブラウン管の花嫁の目次」にもどる |  最終修正:97-07-13(日)

「人間椅子倶楽部」第86回の内容

97年5月4日(日)に放映された「人間椅子倶楽部」第86回の内容をレポートします。

最初に、黒地に白い明朝体の字で「提供 宮園耳鼻科クリニック」「提供 ふくし耳鼻科」となぜか耳鼻科二連発の画面が出てから始まります。第86回です。

人間椅子の面々(左から、鈴木氏、後藤氏、和嶋氏)がテーブルについて椅子に座っています。全員ジーンズにシャツといったラフな服装。和嶋氏がなぜか黒いゴム長靴を履いています。後藤氏はウクレレ、和嶋氏はギター(トーカイのタルボ?)を手にしていますが、とくに演奏はしておらず、手持ち無沙汰を解消するだけのもののようです。収録場所は、どこかのスタジオのようですがはっきりとはわかりません。ただしテレビ局でないことは確実です。

唐突に「亀ハウス」の名前の由来から話は始まります。(「亀ハウス」とは、この番組の提供をしているライヴハウス。詳細はおいおいわかってきます)。会話は東北弁でなされているため、標準語オンリーの人間にとっては、メンバーがまるで外タレのように見えます。特に鈴木氏は、ステージ上で見慣れた顔塗りもしていないので、まったく別人のような印象をうけました。会話内容を聞き取るのは大変困難でした。3回聞き直したのですが、まだ何を話しているのかわからない部分があります。

主に鈴木氏のリードで話は進行していきます。本来は、鳥山明氏の描くところの漫画「ドラゴンボール」の亀仙人が住んでいる家らしいのですが、なぜライヴハウスにこの名前がついているのか? そもそも本業は何なのか。アイスクリームの卸が本業なのか。亀ハウスでは「特製アイスクリーム」を売っているとCMで言っているのに、いつ来てもアイスがないのはどうしてなのか?

といったところでオープニング・テーマ。曲はもちろん「人間椅子倶楽部」。映像の方は、「夜叉ヶ池」のビデオクリップを中心に、ジャケットや歌詞カードのカットが多少。

オープニングが終わってもCMをはさまず、すぐに再開します。話の続きで、もし亀ハウスがライヴハウスを本業にしているのなら、チケット100円(!)、高くても500円で果たして儲けが出ているのか? ただしこれは県内の他のライヴハウスも同様らしいのですが…。「ドラゴンボール」では亀ハウスはただの家であることから、「存在することに意義がある」(和嶋氏)「オノヨーコのオブジェのようなものか?」(後藤氏)などの説も飛び出します。

「亀ハウス」という名前をつけたのは、スポンサーの宮園耳鼻科の北山先生という方で、結局「ドラゴンボールが好きだから」という説が正解のようでした。ここで、鈴木氏の企画で「亀ハウスの絵を描いてみる」ということになります。

ここで唐突にライヴ映像。曲は「無限の住人」です。

ライヴ映像終了後、3人が描いた絵を見せ合いますが、いまひとつ盛り上がらず、「さむいなー」の鈴木氏の一言でこのコーナーは終了。

次のコーナーは、「ハードロック喫茶 ナザレス」。毎回1曲ずつ曲を紹介していくコーナーのようです。このコーナーだけなぜかスタジオのセットが変わっています。「本日の曲」は、鈴木氏がベースで参加した「照魔鏡/ダミアン浜田」

曲を聞きながら、鈴木氏のレコーディング裏話を中心に会話が進行します。人間椅子が5thアルバム『踊る一寸法師』をリリースしたインディーズ・レーベルフライハイトでリリースされていますが、レーベルが一緒なのでやってみないかと誘われたとのこと。でもダミアン氏にはレコーディング中1度も会ったことがない。ベースが意外と音が大きくミックスされているので驚いた。人間椅子のレコーディングと違い、デモテープのガイドに合わせて楽器を1つずつ録音していくのでやり辛かった。聖飢魔IIの創立メンバーであるダミアン氏は、現在山口の高校の国語だか英語だかの先生をしているとのこと。等々。

曲についての感想は、「地獄の皇太子の割には声がかわいいな」(和嶋氏)「曲はかっこいい、様式美を感じる」(鈴木氏)など。通販で1,000枚は売れたとのこと。鈴木氏がひとつ文句を言っていたのは、「このキーボードの音はねえんでねえが?」。デモテープで聴いたのと同じ音を入れてあるのはいかがなものか?とのこと。

レコーディング時には、聖飢魔IIメンバーのライデン湯沢氏(ds)、ゼノン石川氏(b)と会え、ステージを降りているいわゆる「世を忍ぶ仮の姿」はいい人たちだったとのこと。しかし悪人の仮の姿がいい人だと逆に怖い、と和嶋氏。

ここでコーナーが終了し、亀ハウスのCM。おそらくテレビ局のアナウンサーと思われる人が淡々とナレーション。「ライヴスポット、亀ハウス。特製ソフトクリームも、販売致しております」。

続いて県内のライヴ情報を告知する「亀News」。BGMはなぜか「宇宙遊泳」。弘前MANDORO、弘前Orange County、青森シューだびよんなど、インパクト抜群な名前のライヴハウスからのライヴ情報が続きます。やはりチケットの値段は400円から1000円です。開場と開演の時間の間が10分くらいなのも気になります。続いて個人情報が数件。

次はBGMが「もっこの子守歌」に変わり、県内のライブ情報募集コーナー。

CMが終わり、再度3人が出てきて、次回予定を話しているのですが、私には何を言っているのか全然わかりませんでした。したがって次回予定は不明です。

亀ハウスのライヴ映像(?)とともにエンディング。曲は「時間を止めた男」、スタッフロール。

出演
 人間椅子
  鈴木 研一
  和嶋 慎治
  後藤 マスヒロ
スタッフ
 監修和嶋 慎治
 プロデューサー北山 裕隆
 ディレクター坂本 孝威
 音声佐藤 誠
 録音助手瀧澤 俊明(トミックス国立スタジオ)
 カメラ森越 洋二
 VE坂本 孝威
 MA酒井 新也
オープニングテーマ
 「人間椅子倶楽部」
エンディングテーマ
 「時間を止めた男」
制作協力
 N.I.B.
 トミックス・スタジオ
  小林 一行(シーザー)
  瀧澤 俊明
制作・著作
 カプセルコーポレーション

最後に、赤地に白い明朝文字で「Presented by 亀house」と出て番組が終わります。

※ 作成者注
katsumi sugiyama氏からの情報によれば、

とのことです。(97-07-13)


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