テル・エル・ケルク(シリア)
常木晃(筑波大学)
紀元前7000〜6000年頃の集落跡。家屋の跡や墓、土器、印章などが発見されていて、当時組織的な社会生活が営まれていたことがわかる。↑
テル・コサック・シャマリ(シリア)
西秋良宏(東京大学)
ユーフラテス川上流に作られるダムのため、水没する予定にある地域。さまざまな種類の土器が大量に見つかったことから、土器制作の工房兼倉庫があったと考えられている。↑
パルミラ(シリア)
西藤清秀(橿原考古学研究所)ほか
「女王ゼノビア」で知られるパルミラの東南部で、パルミラの高官が作ったと思われる豪華な地下墓地を発見。77体の人骨も見つかり、骨の状態から当時の当時の暮らしぶりを推し量ることができる。↑
アブシール/ダハシュール(エジプト)
吉村作治(早稲田大学)
アブシールでは、カーエムワセト王子の葬祭殿と思われる遺構が出土。ダハシュールでは、ツタンカーメン王の名の入った指輪などが発見されている。↑
アコリス(エジプト)
川西宏幸(筑波大学)
プトレマイオス朝時代の石材を発見。古代この場所は、神殿建築などに使う大型石材の加工場だったらしい。ギリシャ風のテラコッタ像なども出ている。↑
トゥール(エジプト)
真道洋子(中近東文化センター)
シナイ半島のイスラム遺跡。14世紀の中国や東南アジアの磁器などが出土、当時の貿易の様子をうかがい知ることができる。↑
ルクソール(エジプト)
吉村作治(早稲田大学)
「王家の谷」の西の谷で、アメンホテプ3世の墓を調査中。周囲に未発見の墓がある可能性もあるとか。↑
ハレイラ(アラブ首長国連邦)
佐々木達夫(金沢大学)
イスラム時代の交易の拠点と見られる遺跡。火災にあった住宅の倉庫から多種多様な陶器が発見され、メソポタミアやアラビア半島北部など各地から品物が運ばれてきたことがわかる。↑
第5回西アジア発掘調査報告会より
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