神様、そこにいるなら、ねえ
何を頼りに、信じて、生きていけばいいのか
教えて、耳打ちでいいから

午後1時の春風にのって
ケイの街にも降りてきてよ
少しはいろいろ覚えたつもりだけど
ケイは、一人でいつも悪戦苦闘しているよ
人の分までね

テープルの上のブリンアラモ一ド
クリームが好きでね
飾りのフルーツは、ないとさみしい
クリームが好きでね

もう、右手の拳が強く握れない
手相なんか、ふやけてきて
おかしいや
頭も重くてね

ねえ、少しはスコシハ、近寄ってみてよ
邪険には、できるだけしないから





ひまわりに守られて

独り 黒いかばんを肩に旅にでた
ひまわりを抱き締めに
とおい道のりを黄色だけをもとめて
教科書を机の上にそっと置いて

緑の平原 路はとおくまですなけむり
堅いパンをポケットからちぎりとり
空を見上げ モグモグ飲み込む
ひまわりの匂いがかすかに体内に入り込む

体育坐りが好きだった

風と太陽が眠りをつつく
みあげれば ひまわりが頭をもたげ
「めざめたかい?」と
つよい光線がチラチラ
「おはよう ここに来たかった 」
心地よい風 ひまわり畑
パン屋のいい香があたりにリズムをとり
「おなかがへったよ」
ずっと ずっと 君たちのそばにいていい?
ここで ずっと ずっと うずくまって
ときどき 顔を上げて空を確かめていい?

いつか 小さなひまわりになって
ねむりたい

あったかなバターで四角い食卓の食パンの上に
湖をつくっていた それだけのこと



 

僕の瞳がだんだん、少しずつ、うっすらとガラス玉になっていく
ガラス玉にかわってゆく
ガラス玉、鈍くひかり悲しみの森の動かない湖のよう

 
二つのガラス玉
空が青くても、風が金色でも、
街を車がガンガン走っても
ここだけガラスで静まっている
深い森の湖のほとりで
一匹の烏が、ガラス玉を見ている
遠くから、こっそり見ている

 

 
 

 

 




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